自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE10

「ザッ。」

「げっ、動管省だ!」

「逃げるしかないていっ!」

「ダッ!」

俺たちは一目散に逃げようとした。

TAKE10

類は友を呼ぶ

「あっ、おい待てよ!」

「そうだ、ケイだけ足が遅いからこのままじゃ動管省に捕まっちまう!」

「しかも動管省の奴らは聞こえる限り三人しか来てないとはいえ、恐らくいつも通りフル装備だぞ!足の遅いケイじゃ撒く前に足を撃たれて一巻の終わりだ!」

「そうだ。足の遅いケイは逃げ切るのが不可能に近い!ていっ!」

「さっきから黙ってりゃ足が遅い足が遅い言いやがって!言っとくけどお前らが速すぎるだけだかんな!ってそうだ!お前らが俺の足になればよくね?っつーわけで頑張れ、足!」

「ちょいとムカつくけど全員で逃げ切るにはそれしかないな。となると今、俺達二人+60キロほどの荷物が一つある。」

「ナチュラルに俺のコトを荷物に変換してんじゃねーよ。」

「だったら二人三脚で担いで「輸送」すれば一人30キロの負担でスピードを落とさずに逃げられるんじゃないか?」

「輸送おおおおおっ!?」

「それはいいけど二人三脚のヒモはどこにあんだ?」

「いらないだろ。」

「なんで?ヒモがなかったら二人三脚じゃなくてただの二人四脚じゃないかていっ!」

「そんなこといちいち考えてる場合か!そうこうしているうちに動管省の奴らが来るぞ!」

「い~や、オレはこうゆうの形から入るタイプなんだよね~。」

うざっ。ていうかうすうす気付いてたけどこの小説の登場人物ってアホばっかだな、うん。

「チャキッ!」

「ちょっと盛り上がってるとこ悪いんスけど撃ちますよ。こっちも仕事なん…」

「うわああああああああああっ!」

俺は反射的に二人の腕を掴み、全力疾走した。動管省の奴らが遠くで銃を降ろしたのが聞こえたのを考えるに、恐らく振り切れたのだろう。

「はーい、できたー。」

「りーさ、ナニガできたノ?」

「爆発物ー。」

「んんwww本当に作ったんですかなwww」

「逃げ切るためならしょーがないでしょー。じゃないとただじゃすまないだろーし。」

「それもそうですなwww」

「ヘー、どれ、この輪っかみたいのを引っこ抜けばいいノネ。」

「ピンッ!」

「ぺやっwww今まさか抜いたりしてませんですかなwww」

「抜イタ。」

「わー、たいへんだー、どーしよー。」

「エット、投げるしかないワネ。」

「いや、いろは達に当たったらどうするんですかなwww」

「コノ辺結構広いから大丈夫デショ。」

「ブンッ!」

「わー投げたー。」

「ヒュルルルル、ボーン!!!!」

「ト、とりあえず…ずらかるわヨ!!」

「ン?ナンダ、テツノノミデモトンデキタカ。」

「い、今ミラの目の前で爆発したッピ!」

「あ、あっぶねーなー。もしかして動管省の奴らかぁ?」

「その可能性が高いッピ。拙者にはさっきのあれが手榴弾っぽく見えたッピ。」

「鳥目のヒヨコ風情に言われてもなぁ。」

「ナンニセヨ、コノヘンニイルノハキケンダロウ。」

「移動は怖いけど目の前で爆発したんじゃあ、この辺は安全とはいえないもんね!」

「さあ、逃げるッピ!」

「ダッ!」

「あ!(衝突)」

「い!(衝突2組目)」

「う!(衝突3組目)」

「…いてていっ!ってお前ら!」

「ドウヤラ合流したみたいネ。」

「よかった。あとはみんなで出口を探すだけだな。…って何だ?この三機のドローンは。」

「これ、三つとも茶色い度付きグラサンついてるからTAMAのドローンだな。おおかた俺達のことを撮影してたってところだろう。許せねーからこれをネタに強請ってお茶のチャチャチャの緑茶一カ月分おごってもらうか。」

「…あー、やっちゃっターミネーター。このドローン結構したのに三機ともイカレちゃってるから買いなおしか。しかもあのお茶特級茶葉だから高いんだよなー。でもほとんどはアンのせいだし、アンの声録音してたからアンに落とし前つけてもらおうかな。」

「じゃあ俺たちは頑丈なルーペのCMで使われてるような高級レストランでおごってもらうとするかな!ていっ!」

「バババババババババ!」

「何だ!?あれは!」

「ドローンじゃあないわね。」

「ドウ見ても自衛隊のヘリデショ!!」

「ということは動管省の連中ということだなッピ。」

「ガチャッ!」

ヘリのドアが開いた。

「よう、久しぶりだなあ。ケイ、いろは。」

「お前は…アイ(I)!!」

「いいや、今は動管省の相生 心(あいおい しん)と呼んでもらおうか。」