ラプア 第14話

銃弾

なんだろう…この光は。血が全身を駆け巡るような…そんな生のエネルギーを感じる。

「もしや、あれは霊力の「覚醒」か。ポリィから口づてにしか聞いたことなかったが、まさか現実に成し遂げる奴がいたとは…」

「これで、終わりだあああああああああっ!!」

「フン、コノテイドデカクセイトハ、ワラワセテクレル。」

「ダギュウウウウウウン!!」

ビーは銃弾を放った。

「ウウウ、ハァァァッ!!!」

「ドオッ!」

「ナニ、コレグライナラホンキヲダセバタヤスクトメラレル。タシカニポリィヨリハハゴタエガアルヨウダガ…コレデオシマイダナ。」

「キュウウウウウウウ!!」

「おおい!ビー!!みんなを呼んできたぞ!」

「スタ!」

「ケッ、情けねえ。こんなヤツにてこずりやがって。一回やってダメなら十回、十回やってダメなら百回でも千回でもやらんかい!どついたろか!?」

「そんなこと言うならスタがアイツをやっつければいいのに。」

「そういうことじゃねえんだよ、ラウン!えっと、ウン、まあ、要するにだな、ワイらも死ぬ気で一緒に戦うからビーもあきらめずにアイツをやっつけろってこった!」

「そぉんなキミに、お・ま・も・り。」

わたしはキップに一枚カードを渡された。カードの表面には、太陽に照らされた一輪の小さなチューリップが描かれている。前にキップが使っていたカードとは紙の素材感、裏面のデザイン、カードの形、イラストの色の使われ方といったあらゆるものが段違いに良かった。

「これはねぇ、何かとても大事な決断をするときに使っている占いカードなんだ。だからぁ、ここぞ!って時に使ってねぇ。」

「…ありがとう。」

「行くぞ!ちょっとでも戦える奴はワイに続けぇー!!」

「フン!コンナハエ、ナンビキタカッテコヨウトケッカハオナジコトダ! ハァッ!!」

「な、なぜだ!?俺達から…霊力が…離れていくような…」

「アタリマエダ。コノオーラハレイリョクヲスイトル、スナワチイノチヲスイトルモノダカラナ。」

どういうこと?霊力は…もしかして命に何か関係があるってことなの?

「うっ…きしょう!ここがなくなったらどこでみんなと他愛もない話をすればいいんだよ!」

ラウン?いや、違う。これはラウンが吸い取られた霊力が言霊になっているんだ!

「おい!この城がなくなったら誰がこいつ等に美味いメシ、作るんだ?」

デルリ!

「あぁあぁ、この城じゃなぁいとアタシの霊力マジック、やぁりにくいんだよなぁ。」

キップ!

「城が…!」

「皆が…!」

「嬉しいことだって…!」

「イヤなことも…!」

「俺だって…!」

「ふざけんな…!」

「死んでたまるか…!」

みんな!

「ワイが家族を亡くした時に比べりゃぁ、こんなオーラなんか屁でもねぇ!」

スタ!

「やれやれ、いつもバラバラの割にこんな時に限ってみんなの心は一つになっているのですね。ビーさん、みんなを代表して私から一言。 …この城を、絶対に消させるな!!!」

ポリィ!!

そうだ、みんなのために、わたしのために、絶対に絶対に負けるわけにはいかない!いくら霊力を吸い取られたって生きる気力があれば、…あれば… …そうだ! わかった、わかったよ!霊力の正体!!

「ここだああああっ!!」

「ドギュウウウウウウン!!」

「…キタイハズレダナ。モウマトモニネライヲサダメルキリョクスラノコッテイナイトハ。コンドコソ、オワリダ。」

「ズキュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!」

「違うよ、そうじゃないの。」

「ナニヲシヨウトモウオソイ!!ソノマエニコノシロヲモハカイスルレイリョクヲココニハナッタノダカラナ!!!」

「ブワワワワワワワワワワワワワワァ!!!」

「ナゼダ?スイトラレテイキバヲナクシタレイリョクガ…キサマニアツマッテイル!!」

「本当の本当にこれで最後ね。今集まった霊力を…指先に!!

…いち、…にの、… さあああああああああああああん!!!!」

「デュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

二つの莫大な霊力は真っ正面からぶつかり合った。

「…ソンナ、ソンナバカナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

テーチ城はまばゆい光に包まれ、目の前にあった莫大な霊力は彼女とともに消え去ってしまった。

「お、終わった。」

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