自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE21

ケイの部屋にて

「いっせーの、いち!」

「うわぁー!みんな上げてきやがった!」

「今度は拙者の番だッピな。いっせーの、さ…」

「バアン!」

「タ、大変ヨ!」

「な、何だぁ?てか毎回勢いでドア壊すのやめろカノン。」

「い、いろはに…子供ガ!」

「な、なんだってー!」

TAKE21

お偉いさんは丁重に扱う程溝ができやすくなる

「おいいろは!お前に子供って、何も聞いてねーよ!」

「ん?ケイ、なに勘違いしていっ!んだ?この子は動管省の大臣の息子さんで、わけあって今預かってるんだ。それに、どー見たって俺とこの子じゃ親子って年齢じゃあねーだろ。」

「いやさ、カノンがいろはに子供がって言い方してたからついね。」

「そっか。でさでさ、頼みがあんだけど俺と一緒にこの子のあいていっ!してくんねーか…」

「バタン、ガチャッ。」

「あー、カギまで閉められちった。」

は?何ふざけたこと抜かしてんだあのアホは。動管大臣の息子だって?んなヤツこんなとこ連れてきたらここのことバラされて一巻の終わりじゃねーか!…いや待てよ、もしかしたらコレ新手のドッキリか?そうだよな?ただの有名合法YouTubarごときが動管省No.1の息子なんか預かれるほど偉いわけないもんな。うん、そうだ。これは絶対ただのドッキリだ。絶対そうに違いない!

だとすればちょっとドッキリを悟った感じを出しつつ驚いたような中途半端なリアクションを取ればアイツの動画を台無しに出来るってことだな(クズ脳)、よし。ニマニマ。

「ガチャッ!」

「わっ、開いた!」

「ったぁく、しょうがねぇなぁ。動管大臣の息子だか何だか知らねぇけど面倒見てやっから、入りなよ。」

「やったぁ、お邪魔しまーす。わぁーっ、スゴーイ!!ここであのケイの、イコイチャンネルの動画が作られるんだね!」

「ま、そういうこった。」

場所変わってぶっ壊れ荘内のリビング

「いや~、助かったぜ。いろはTVはみんなでいろいろやるような企画とかってほとんどやらないから全員別居してるしさぁ、俺とこの子だけじゃつまんねー思いさせるところだったよ。しかもこの子さぁ、イコイチャンネルの、特にお前の大大大ファンだって聞いたからちょうどいいって思って連れて来たんだよ。」

「どうも。僕、画星 大河(えぼし たいが)といいます!えっと、来月で十歳の小学六年生です。」

飛び級!?日本で!?えっ?へぇ、ふーん。あっ、わかった。そういう手口で驚かせに来るドッキリなのね。

「将来はイコイチャンネルのように自分のチャンネルを作って、有名なYouTubarになるのが夢です!」

あっそう。ここまで勉強頑張ってYouTubar、ふーん。まあでも高学歴YouTubarってのもいるにはいるし、それを利用して面白い動画を作るってのもアリだよなぁ。(※忘れられがちですがケイも高学歴です。)

「今日は、みんなでワイワイ集まって遊ぶってのをやってみたいらしくてさ。クラブでバイブス上げる的なのはちゃけばキツイし、なんかよさげなのない?ケイ。」

「う~ん、エイトの部屋ならゲームあるからみんなで楽しめるかも。」

「スマブラとかマリカじゃ実力差付きそうだし、そうだ!マリパとかはどうよ。」

「悪いけどあれ四人までしか遊べないぞ。」

「お前はスネ夫かッピ!?」

「んー?マリパってなぁに?」

「マリオパーティの略だよ。」

「ってことはもしかしてここでマリオって人が今からパーティ開くの?なんだか楽しそうだね!」

「ピシィッ!」

いろはに尋常ならぬ衝撃が走った。というか走りまくった。

※ケイ達はそういうドッキリだと勘違いしています。

まさかとは思うがコイツ、いやこの子、マリオを知らない!?

「いやいや、ゲームの中の話だよ、ていっ!」

「へーっ、ゲームの中でマリオって人がパーティ開くんだね!!へーっ!!…あのさぁ、ところでゲームってなに?」

「いやそっからかあああああああああああいっ!!!」