自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE22

「ゲームってのはな、テレビにつなげて遊ぶビデオみたいなモンだよ。」

「ん?えっと、わかんない。まずはテレビって何?ビデオって何?」

「…なんかドッキリにしてはできすぎてねーか?」

「確かにね。」

「拙者もなんとなくそう思っていたところだッピ。」

TAKE22

四人乗りならしょうがない

「ん?何喋っていっ!たんだ?」

「いいや、大したことじゃないよ。」

「…まあビデオが分からないのはジェネレーションギャップだとしてもせめてテレビぐらいは知っててほしかったかな~。でも最近じゃ子どもってテレビ離れが進んでるっていっ!うしな。」

「まあわかんないならやった方が早いんじゃないか?とりあえず持ってくるけど、スイッチでいいか?」

「バーチャルボーイ持って来なよ。」

「んな当時スネ夫御用達だった生産数の少ない貴重なハード持ってけるかぁ!!」

「…持ってんだ。」

「とりあえずスイッチ持ってくるからちょっと待ってな。」

四十二秒後

「はあ、はあ、はいよ、持って来たぜ。フツーのマリオのやつでいいよな?」

「もちろん。あ、そうだエイト、コントローラーの登録手伝ってやるからちと貸して。」

「おっ、分かってんじゃん!」

「えっと、俺と、息子さんと、ピョコルと、いろは。これで全部だな。ほらよ。」

「サンキュ!どっちが残機多く残せるか勝負だな、ケイ。」

「望むところだな。」

「では、さっそくプレイしようではないかッピ。」

「たのしみー!」

「…あれ?俺のコントローラーは?」

「悪いなぁ、このゲーム四人制なんだ。ま、無理だけど泣きつくんなら二次元の画面じゃなくって四次元のポケットにしてくれよな、エ・イ・ト。」

このニマニマに殺意を覚えたのは初めて、じゃねーな。キショォ!なんとなく怪しいとは思ってたんだよ、ケイにしてはやたら協力的だった辺りとか。でもまあ日頃やってはいるし、今回ぐらいは我慢するとするか。

「ねー、これどうやって動かすの?」

「えっと、大河くんだったっけ?教えてやるからちょいと待ってな。」

「タイガでいーよ!エイト!」

「そっか、じゃあ教えてくぞ、タイガ。この赤い帽子をかぶったおっさんが大河のキャラなんだけど、このコントローラーの十字ボタンの左右で移動、このボタン押しながらだとダッシュ、これを押すとジャンプができる。目的は敵を倒し、穴や障害物を飛び越え、数々のギミックを超えた先にいる囚われの姫を助けることだ。」

「名前は挙げないけど毎度毎度あの姫が攫われてるからマンネリ化してるよね、名前は挙げないけど。」

「皆はあまりよく言わないけど、俺はマンネリ化していっ!ること自体は悪い事じゃないと思うな。マンネリ化っていい印象こそ受けづらいけど、極端に悪い印象を受けることもないし、それとちょっと離れるけどこの手のベタ要素は大事をあたかも滑稽な感じにデフォルメできるから万人受けしやすいしな。しかもこういった路線で違法ながらも多くのファンに愛されるYouTubarがいたってのも事実だからな。」

「おっと俺、そいつに心当たりあるな~。名前は確か「さ」からはじまって「と」で終わるんだっけか?」

「そうそう。」

「この辺にそのYouTubarと同じにおいがするような奴がいる気がしなくもないしな~。」

「な、エイト。」

「え、俺?」

「…何で言っちまうんだよ、いろは。」

「いやなんか無性に言いたくなっちまって。」

「エイトってそんなにすごい人だったんだね!僕、エイトみたいなYouTubarになりたい!!」

「い、いよーし、それじゃあゲームスタート!」

「…ごまかしたなッピ。」