自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE23

「お、オイ!拙者を持ち上げるなッピ!あ”--ーー、やめろ!落とすな落とすなッピ!!」

「っと、あぶなっ!先に行って画面外と挟むのやめろって!!だったらこっちもお返しだ!!」

「やりやがったな、いろは!!」

「ねー、なんかマリオもういないんだけど。」

TAKE23

友情崩壊ゲーを乗り越えてこそ真の友情が芽生える

「ケイ、いろは!何二人でレベルの高いつぶし合いしてんだ!初心者のタイガのことちったあ考えてやれよ。」

「悪いな、タイガ。これは男と男の真剣勝負なんだ。」

「ていっ!」

「何ガチ勢みたいなこと言ってんだよ。」

「なんか二人だけになっちゃったよ。」

「拙者も残機がなくなったんだッピ。」

「よっし、次ここだな。」

「ほねコースターのヤツだッピ!」

「ねー、つまんないからパパ呼んで帰ってもいーい?」

げっ!もし動管大臣の息子って話がホントならコイツ等は我を忘れて勝負に夢中になってるし、拙者だけじゃどうにもできないッピ!!どーしよッピ!!

「おいケイ!!」

「ちょいまち、ピョコル貸せ!力づくで協力プレイってのをコイツ等に教え込ませてやる!」

「何だあのルイージは!!」

「何で落とそうとすると逆に落とされるんだ!?」

「クッソ、持ち上げても秒で抜けられていっ!ってる!!」

「ヒップドロップで落とされたぁ!?なんて高等なテクニック使ってんだ!!」

「もう俺達の残機がマンマミーアだ!!」

「さあ、「楽しく」遊ぼうぜ、タイガ。分からないことはいろいろ教えてやっから。」

「うん!!」

「そういえば聞いたことがある。十年ほど前にプロ顔負けレベルにクッソ上手いせいで動画的に全く面白くないゲーム実況者兼YouTubarがいたと。まさか、コイツだったっていっ!うのか!?」

「ゲームが趣味なのは知ってたけど、正直ここまで上手いとは思ってなかったな。」

「こんな動きもはや俺の知ってる論者なんか比べ物にならないぐらい上手いじゃねーか!」

「あっ、そのキノコは動くから取りづらいけど取るとでっかくなって一回敵にあたっても大丈夫になるんだ。で、その花は敵を倒せる弾を出せるようになるしさらにもう一回敵にあたっても大丈夫になる。」

「へーっ!!それでそれで?」

「ニマニマ。」

はい出た、もうイヤな予感しかしない。

「こうすれば相手を持ち上げてボタンを離すと落とせる。タイガも加わってさ、エイト落とそうぜ。」

「ホントだ、カンタンだねーっ!!」

「あっ、それ俺だっていっ!お返しだ!!」

「あーっ、やったなー!!えい!!」

「あっ、マジかよ。」

「すげー!!エイトを落とした!!」

「拙者は…」

「あ、悪いな。このゲーム四人までなんだ。」

「ケイイイイイイイイイイイイイッ!!つーかもうお前ら一時間経つぞッピ!!ゲームは一日一時間だッピよ!!」

「何名人みてーなコト言ってんだ!!一時間じゃマリオもクリアできねーよ!!」

「黙れケイ!!これが魂の十六連射だッピ!!」

「うっ、いて…たくない。オマエくちばしやわ過ぎるだろ!!」

「余計なお世話だッピ!」

「あーっ、いつの間に踏み台にされていっ!る!!」

「これでいろははゲームオーバーだから交代だッピ。」

「…ほらよ。」

「ゲームって楽しーね!!」

三時間後、青田街にて

「今日はありがとうございました。また来ます!」

「ブロロロロロロロ。」

「あのなっげーリムジン、まさかホンットに動管大臣の息子だったのか。大分粗相があったからな。」

「大丈夫だろ、…多分。」

帰って来たタイガは父親にゲームとゲーム専用召使いをねだったのは言うまでもなかった。