自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE24

ぶっ壊れ荘内

「最近はあったかい日が続いて過ごしやすくなってきたなぁ。」

「だなッピ。」

「こんな気持ちのいい日は穏やかに過ごすのがよさそうだな。」

「今日は動画の撮影もないしなッピ。」

「う~ん、じゃもうひと眠りすっか…」

「カサカサ。」

「…ピョコル、今「いた」よな?」

「ああ、黒光りするアレで間違いないッピ。」

TAKE24

一匹いれば三十匹はいる

「ワ”ァーッ!!」

「ギャー!!」

「俺さ、虫は基本平気だけどGだけはダメなんだよ!!」

「拙者は虫自体が生理的にムリなんだッピーッ!!」

「お前鳥だろ!!」

「トリ型キマイラだから虫は食べないんだッピーッ!」

「…確かにこの前卵焼き食ってたしな。共食いだけど。」

「というかあの黒いの、どうにかしなきゃならないッピ。どこかに殺虫剤は無かったッピか?」

「ダメだ、この部屋にはトイレの芳香剤しかない!!」

「アンに聞けば殺虫剤の場所が分かるけど…確か出掛けてたよなッピ。」

「クッソ、誰かいねーのか?」

「カサカサッ!」

「また動いたッピ!」

「ちょっと誰か呼んでみるからその黒いの見はっててくれ!」

「ヤだッピ!この部屋にGと二人っきりとか何が起こるか分からないッピ!!」

「コンコン。」

「ガチャッ。」

「チョットうるさいんダケド。イッタイ何事ナノ?」

「カノン!今ちょっとさ、部屋にGが出てな。二人とも苦手なモンだから誰か呼ぼうって話になってて。」

「G?ナニソレ。」

「わかんねーか。えっと、触覚が長くて体が黒光りするすばしっこい虫のことだよ。」

「アア、ゴキブリのことネ!ソレならそう言ってくれれば話早いノニ。」

「何で単語出さないようにしてたのに言っちゃうの!?苦手な読者への配慮するだろ、フツー!!」

「ソンナノどうでもいいから早く案内シテ!放ッテおくとフエルワヨ。」

…そんなの?何より大事にしなきゃいけない読者の気持ちをそんなの呼ばわり!?

「ピョコル、Gどこに行った?」

「…え、エイト。ここに…三匹に増えたッピ。拙者は…腰を抜かしてしまってな、もう立てないッピ。」

「カサカサ、カサ、カサカサッ!」

「イヤアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

「チョットエイト驚き過ギ。コンナノカブトムシと一緒じゃないノ。ソレニ叫ぶと余計によって来やすくなるワヨ。」

「…カブトムシと一緒って言えるカノンの肝の太さに驚きだよ。」

「マッテテ。スグニ外に出すカラ。」

「カサッ。」

「ソコッ!」

「サッ。」

「素手で取るの!?」

「エイ!」

「ビュン!」

「コレデオッケーネ。」

「助かった。…ん?ピョコル、お前何て顔してんだ?」

「エイト、カノン、…その、後ろだッピ。」

「え…まさかな。」

「別ニ何匹いたって同じことヨ。」

「そうだな、カノンがいれば百人力だ…

ギャーーーーーーーーーッ!!」

「キャーーーーーーッ!!」

「何でカノンまで驚いてるんだよ!!」

「コンナニ多いのはムリヨ!」

「ウエッ、…えっと三十匹くらいか?」

「一人十匹くらい逃がせばいけるワネ。」

「マルス理論やめろォ!俺達にGは処理できないんだっつーの!」

「これがホントのG級クエストだッピな。」

「うまいこと言ってる場合か!」

「ちょっと待つッピ、なんかあの黒い塊、だんだん大きくなってないかッピ!?」

「どう見ても数、増えてね?」

「絶対増えてるワネ。」

「オイ!いつからこの部屋は火星になったんだ!?」

「そのうちホントにじょうじとか言いかねないから余計なことは言わない方が良いッピ。」

「もぞもぞっ。」

「あ、あれ。なんか人型みたいになってきてないかッピ!?」

「ウッソ、冗談だろ!?」

「…ワタシハココカラハルカ十億光年離レタG-0K-1トイウ星カラ来マシタ。」

「星の名前がすでにゴキじゃねーか!!」

「ワーッ、宇宙人!?ナカヨクしようヨ!」

「いや本体真っ白な辺りどう見てもゴキブリコスの地球人だろ!マジでどっから入って来たんだコイツ!!」

「エ?ドウッテ、千匹グライニ分離シテ一匹ズツココニ入リ込ンダダケデスケド。三匹程ドッカ行キマシタガ。」

「何だそれ、…想像しただけでキモい。」

「申シ遅レマシタ、ワタシノ名前ハゴッキートイイマス。ヨロシク。」

「握手シヨウよ、握手!」

「モチロン。」

「ホラ、みんなモ。」

それGを素手で触るって事だかんな!!