自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE26

ぶっ壊れ荘内

「…とこのように最近は激辛ブームに火が付き、多くの飲食店は激辛一色で大盛況となっております。」

「ふーん、激辛だってよ。俺辛いの苦手だからココイチの中辛が限界だわ。」

「拙者は蒙古タンメンなら何とか完食できるッピ。」

…食ったことないから分からない(ッピ)。

TAKE26

「からい」は「つらい」

「コンコン。」

「はいは…」

「バアン!!」

俺は急に開いた内開きドアと壁に思いっきり挟まれて顔面と後頭部を星が見えるレベルで強打してぶっ倒れた。

「辛イ物なら、アタシにオマカセ!!

…ッテちょっとエイト、大丈夫!?急イデ手当するからちょっとだけ待ってテ!」

「…ん?」

「気ガついタ!」

俺は自室のベッドの上で目覚め、頭には包帯が巻かれていることに気付いた。

「…大丈夫か?エイトよ。」

「ああ、おかげでもう大丈夫だ。」

「ジャッ、そういうワケで激辛を求めて青田街に出ヨウ!」

「まさかの病み上がりに刺激物!?」

「辛みは痛覚と言われているからなッピ。さっきの痛みがいいウォーミングアップになったはずだッピ。」

「ムチャクチャ言うな!!」

「サッ、行こう行コウ!」

青田街

「うおぉい!どっこもかしこも激辛ブームに乗っかってんじゃねーか!俺の行きつけの牛丼屋に…すき家に、「全品激辛!!」ののぼりぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?

もうあの店行けない…」

「コンナノ一時のブームだからすぐ元に戻るわよ、キット。」

「だといいけど。」

「それでは早速あそこの超激辛蒙古系タンメン屋を…」

「うおおおおい、待てェェェェェェィ!さっきから言ってるけど俺辛いの苦手なんだぞ!?お前らは大丈夫かもしれねーけどちったぁ気ィ使ってくれよ、頼むからさぁ!」

「…ならあそこにあるココイチはどうかッピ!?拙者、恥ずかしながら未だ食べたことがなくてな。」

「まああそこはいつも通りそうだしいいか。…すき家。」

「いつまで根に持っているんだッピ!ほら、さっさと行くぞッピ。」

「ウイーン。(自動ドア)」

「いらっしゃいませ。」

「三人です。」

「あちらの席へどうぞ。」

「…イッパイあってどれを頼めばイイノ?」

「定番は野菜かロースカツだろ。看板にも書いてあるし。」

「…なるほど。辛口が1辛から10辛まであるのだなッピ。」

「ジャアアタシは10辛でいいわネ。」

「ふむ、拙者はとりあえず4辛辺りにしてみようかなッピ。」

「ピョコル、悪いことは言わない、やめとけ。初見の4辛は修羅場だ。死ぬぞ。」

「まっさか。そんなわけ…」

「死ぬ。」

「了解したッピ。2辛ぐらいにしておくッピ。」

「息ピッタリネ。」

「それにこのカレーの量も普通サイズっつっても結構多いんだよな。ピョコルは少なめでいいだろ。そもそもその50gぐらいの体で200g食ったって驚きだけどな。」

「ナルホド、結構量があるならアタシも少なめにしようかナ。」

「よし。」

「ピンポ~ン!」

「はい!」

「これとこれと…」

12分後

「…カレー来たけど、何かカノンのやつだけ色違くねーか?…もはやカレーじゃなくって別の食いモンのような感じだっつーか。」

「マアまずは食べマショウ!」

「せーのっ!」

「いただきます(マス)!(ッピ!)」