自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE29

「さて、一悶着あったけど無事サイフも戻ってきたことだし、帰るとすっか!」

「アンガデザートを用意したって言ってたヨ。」

「おっ、いいなッピ。舛添(見ただけ)でもう激辛はこりごりだからデザートはちょうどいいッピ!」

TAKE29

デザートは別腹だがスイパラで限度を知れる

「ウ~ン、でもアンのことだしちょっと不安ネ。コノ前はアマゾンで百万円以上の「いかにも感」にじみ出るほど奇妙なデザインのムダに大きい像を買ってリビングに飾ろうとしてたシ。」

「あれはひどかったな。みんな使うからリビングだけは全力で阻止したけど。」

「しかもアレ、ムダに表面積が大きかったからアホみたいにかさばっていたッピな。」

「それに最近はもっとお金貯めたいからとか何とか言って部屋中にいろんな種類の蛇の抜け殻買って飾ってたっけ。部屋入った時マジでビビったな~、あの時は。」

「センスガひどいのもあるけど金銭感覚も違いすぎるのヨネ~。」

「ん?そういえばカノンの実家も結構金持ちなんじゃなかったっけか?」

「ソウジャナイって言ったらウソになるけどアンみたいに十世代後でも遊んで暮らせるレベルはさすがに次元が違いすぎるワネ。一番びっくりしたのはまだアタシがここ来て間もない頃、みんなで車を買うって話になった時にみんなでどこの会社の車がいいか考えてた時にアンだけどこの会社を買収しようかって話だと勘違いしてた事かしらネ。「ごめん、あまり大手のところはちょっと無理」って言ってやっとみんながそれに気づいたノヨ。」

「…いやもうそこまで来るとちょっと引くわ。」

「だなッピ。」

「大丈夫かな。まさかとは思うけどデザートっつってハーゲンダッツとかゴディバとか買収したりしねーよな!?」

「ソノ辺は大丈夫ヨ。ダッテあのセンスからしてみれば一流のところなんて絶対ありえないシ。買収したにしてもせいぜい名前をどこかで聞いたことあるような三流メーカーがいいとこヨネ。」

「まあ、確かにそれもそうだな!」

「さすがに拙者もこれはフォローできないッピ。」

ぶっ壊れ荘

「タダイマ~!」

「あら、おかえり。デザートそこに置いてあるから食べちゃって。どうせカノンしか食べられないだろうし。」

「まさか、甘党のオールラウンダーとも呼ばれたこの拙者が食べられないデザートなんてないはずだッピ!」

「甘党のオールラウンダーとかいうパワーワードな。」

「どれどれ…って、ん?デザートらしきもの何かないじゃないかッピ。あるのは激辛ペヤングだ…あっ(察し)。」

「まさかデザートって…」

カノンにとってのか(ッピ)!?

「激辛終わったんじゃねーのかよおおおおおおおおおおっ!!」

「エイト、辛味は即ち痛覚。つまりこの激辛ブームが意味することは人類は皆ドMになろうとして…」

「わああああ!ピョコルが変な悟りを開き始めた!!」

「ご丁寧に座禅まで組んで。涅槃エンドまっしぐらじゃないの。」

「ねはん?」

「悟りの状態やお釈迦様の死を表す宗教用語よ。」

「ほーん。で、カノンはカノンでおかまいなしに激辛ペヤング食ってるし。それにさっきの舛添ってラーメンがどう考えてもカノンの胃袋より大きいのに食べきるってのがどうもおかしいんだよなぁ。」

「それはマンガやアニメでよくあるアレでしょ。底なしの胃袋的な。」

「ワリィ、突っ込んだ俺がヤボだったわ。」