自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE32

「ハックション!ファンクション!ジャンクション!」

「ずいぶん寒いくしゃみだな、風邪か?」

「ケイか。これはアレルギーだな。ここんトコ花粉がすごくってさ、咳や鼻水、それに目のかゆみ、痛みもあって大変なんだよなあ~っぷし!ペプシッ!マジプシー!…ちょっと病院行って薬飲まんとさすがにヤバいな。行ってくるクション!立ちション!ポジション!」

アタマのクスリもついでにもらっとけ。

TAKE32

愛は地球を救うが、アレルギーは体内に巣くう

「ハークショイショイショイ!」

「ぶえーっくしっ!」

「今年も盛んなこった。今は何だ?スギかヒノキかその辺だろうかっくしょん!…マスクほとんど意味ねーな、こりゃ。早いトコ薬もらって帰っか。

…えっと、ここか。青田街の唯一の病院、タケヤブ医院。うん、名前的に絶対に間違いであってほしいけど間違いない!」

「カランカラン。」

「すいませ~…」

「ドゴッ!」

あまりにとっさだったので反応できなかったが、俺は今、タックルされてぶっ倒れた。

「これが!イオン!ブロック!

二度と来ないで!」

「あ~、竹藪院長、今の花粉じゃなくって患者さんですよ。すみませんね、先生ったらいつも何かしらの薬のCMパロディーにはまっちゃうんですよ。この前は夏は股間がかゆくなるとかどうとか言ってまして、またこの前は髪の毛をモロコシヘッドにしてきまして、なんか本当にすみません。」

なんだこの病院は!もはや先生が患者だろ!こんなヤベー先生にかかったら命がいくつあっても足りねーよ!って言いたい。声を大にして言いたい。でもここ病院だから大声出せないし、どうすればいいの?

「え~と、うん。何だ君は?…ああ患者か。」

「だから先生、さっきからそう言ってますって。」

「その様子、また耳鼻科か全く。んで、君はスギ君かアントニオヒノキのどっちかな?…の前にまだ他の患者が診察中だった。とりあえずそこの整理券取って待っててくれ。アデュー!」

自由過ぎんだろこのアホ院長!もう診察しなくていいから早いトコ薬だけもらって帰りたいぐらいだわ。

22分後

「去川さ~ん!」

「はい。」

「ガラッ。」

「あ~、ひっどいねぇ。これはアレが色々あってアレしてアレなんだ。だから…」

「ゴクリ。」

こんなヤブ医者に治療されたら大丈夫なモンもすべてダイジョーブで済まされて治療が失敗しかねない。

「とりあえず鼻のお薬と目薬だけ出しときますね。」

何ィィィィィィィィッ!?何だよ!もうステータスアップとかはさすがにバクチだからやらなくってもいいけどせめて疲れを取るぐらいのことはやってくれよ(ゲーム脳)!話的に一番面白く無いやつじゃねーかァ!

「はい次の方~、どうぞ。」

もはや用済みだね!?俺。結局どちらにせよ治療費ボッタクられただけだしヤブ医者じゃねーか、あの医者ァ!…つってももうしょうがねーし、薬局行くか。

結構寛大なエイトである。

ピエール薬局

「えっと、この処方箋ですとこれとこれですね。はい、ありがとうございました~。」

「まあ何はともあれクスリ飲むとすっか。どうせそろそろ飯の時間になるしな。」

「…ゴクン。」

「なんか薬って飲んだ瞬間から効いた気がしてくるから不思議だよな~。確かなんちゃ~ら効果ってテレビで聞いたことある気がすんだけど、全く思い出せねぇ。

…ハッ、ハックショウイ!!」

「スポンッ!」

俺の鼻からいきなりどう見ても俺の鼻、いや俺自身よりデカい花粉コスの人が出てきた。

「いや誰だお前ェ!?」