自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE33

「ふーっ、シャバの空気は旨いぜ。」

「は?」

「あっ、どうも。花粉です。地球の皆さんの「アレルギーを発症しないという壁(ウォールマリア)」を壊しにKA-88MIN星からやってきました。」

「…とりあえず駆逐してやる!」

TAKE33

自由の翼はまだ生えてこない

「タッタッタ。」

「あ、逃げられた。」

いやー、おかしくないか?いくら自由な作風だからってこんな宇宙から変なのやって来るってのはそもそも世界観に合ってないししかもこのくだりもうすでに二回目だし、こうなるともはや俺達の敵って動管省じゃなくってワケの分からない宇宙人になってるよな?

「あーっ!オマエは!…クション!」

「オマエは!…クション!」

急に出てきたのは黄色と白の斜め縞の少女二人と緑と白の斜め縞のゴリラのように縦にも横にもデカい大男だ。

「イコイチャンネルの!…誰だっけ?…クション!」

「…だっけ。…クション!」

「ゴチン!」

「ったく、逮捕すべき奴らの顔と名前ぐらい覚えとけっつの。…クショイ!」

いやお前らも全員花粉症なのかよ。

「すいません。」

「…ません。」

「んで、確かお前らは動管省の…何だったっけ?」

「何だ、お前もか。前にも会ったろう、俺達は動管省けんどう部だ。まあ、今回は非番じゃないけどお前が今、YouTubaに関して何かやっているような素振りは見えないから逮捕はできないんだがな。…クショイ!」

「あ、思い出した。ケイとクイズやってボロクソにされた挙句、ちゅうばさんとかいうワケの分からないキャラクターの一番くじを買い逃したあの三人組か!んで、そのけんどう部が何の用なんだ?」

「ぢょっどかぶんじょぶがずごびどでだ、…」

「うおおおおおおおい!すり足先パイの顔面が鼻水と涙ですんごいことになってる!?ちょ、もう分かったから喋るな、クスリ貰いに来たのな。」

「ぞぶびゅうごどだ。」

「いや、何言ってっかわかんない。」

「ぶべっ!?」

「とりあえず通じなくて驚いていることは分かった。…んじゃあさ、俺クスリ貰ったんだけど使う?」

「バーーーーーーーーーーーーーーーカ!人の薬は使っちゃいけないって知らないのかー!?」

「のかー!?」

「いやでもコレ弱めの薬だし大丈夫だろ。」

※弱い薬であろうと症状や体質は人それぞれなので、人に薬をあげる、貰うといった行為は思いがけぬ副作用に見舞われる恐れがあるため「絶対に」やめましょう。

「それに人から薬貰うんだったらそもそもしょほーせんのイミないだろーが!」

「だろーが!」

「…そうだったのか。」

「つーか敵からの贈り物受け取るバカがいるかっつーの!…クション!」

「つーの!…クション!」

「おばべだぼがぶべぶぼずごびごどじだじばじべでづぞ。(お前らの顔面もすごいことになり始めてるぞ。)」

何言ってっか分からねーからさっさと薬もらってこい。

34分12秒後

「ふうっかーつ!」

「かーつ!」

「でも何でかなー、薬って飲んだ瞬間から効き始めた気がするのって。」

「でかなー。」

さっきの俺と全く同じこと言ってんじゃねーかコイツ等。

「確かなんちゃ~ら効果ってテレビで聞いたよーな。」

「よーな。」

何でテレビで聞いたって事までかぶってんだよ。

「ハッ、ハッックション!」

「スポンッ!」

「…何だ?1.5メートル級の花粉が出てきたぞ。」

「何その言い回し!?」