自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE37

「それで、料理のジャンルはどうするんだッピ?」

「和洋中どれでもいいワヨ!」

「う~ん、私は中がいいかな。」

「中華か。面白れぇ。」

「あ~いやいや、中は中でも中東の中よ。」

「中・東・料・理・だと!?」

TAKE37

ケバブ売ってる人は大体カタコト

「へえ~、そう来たか。」

「正直僕中東料理ってあまり知らないんだけドーベルマン。」

「ソウネ、有名どころだと世界三大料理のトルコ料理があるワネ。」

「ケバブとかあの伸びるアイスとかか。」

「伸ビルアイスはドンドルマって名前ネ。他ニハ米料理だとヨルダンのマンサフやサウジアラビアのカブサ、主食だとピタパンなんかが有名かしらネ。」

「羊肉を使ったものが多いって印象かな、俺的には。」

「そうなのか。でも羊肉ってこの辺で売ってるのか?」

「あ…」

「ねぇのかよ。」

「う~ん、だとしたら「あえて」イギリス料理なんてどう?」

「オイケイ、イギリス料理って確かあれだよな。スターゲイジーパイとかウナギのゼリー寄せとかハギスとかってやつだよな?」

「そうそう。」

「スターゲイジーパイなら僕も知ってルビーグレープフルーツ。パイの上にイワシの頭がぶっ刺さってる奴だったよネイティブスピーカー。」

「アレは何と言うか、ある意味秀逸だッピな。」

「アアいうのは産業革命時代に時短メニューとして作られたものだカラ。今ナラおいしいものもいっぱいあるワヨ。」

「フィッシュアンドチップスなんかは普通にウマいもんね。」

「決まりね。制限時間は材料の調達時間を含めると二時間ぐらいがちょうどいいかしら。」

「りょーかい!地元で料理の鉄人と呼ばれたこの俺の実力を見せてやる…」

「あ、ちょっと待って。やっぱカノンとエイトはどっちの料理がおいしいかジャッジをしてくれない?」

「へ?」

「エ?」

「上手な人が上手に作った料理なんて無難すぎて動画的に面白くないのよ。しかも青田街までの車出し係にもできるしね。」

何故ここに来て動画映え狙ってきてんのコイツゥ!?ご都合主義過ぎんだろこんなん!

「引き受けてくれなかったら二人共晩御飯抜きにするわよ、金の力で。」

良く分からんが怖ええわ!んだよ金の力って。経済制裁的なサムシングか!?そうか!経済制裁的なサムシングなんだろォ!!

「引き受けて、くれるわね?」

「…はい。」

「…ハイ。」

「物分かりが良くって助かるわね。ありがたいありがたい。」

これ俺の気があと腕三本分ぐらい短かったらアンの喉笛に突っかかるところだったぞ。

「結構余裕ジャングルジム。」

TAMAが普通に心読んでくることについてはもうツッコまんぞ。

「それじゃ、調理開始ね。タイマースタート!」

…不安だ。