自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE38

ぶっ壊れ荘内

「さてと、食材もそろったし、調理開始ね。」

TAKE38

分量と火加減さえ間違えなければ料理は基本マズくはならない

アンとピョコルの女性チームはシイラとジャガイモを買ってきたのか。シイラと言えばフィレオフィッシュに使われている魚として有名だってことを考えるとフィッシュアンドチップスを作るってことでほぼ間違いなさそうだな。まあまず失敗しないような料理だろうから問題はどれだけウマく作れるかって所にかかってくるだろうな。

対するケイとTAMAの男性チームはゼラチンと…ウナギ?ってことはまさか…ウナギのゼリー寄せか!?オイオイ、いくら何でも危険すぎるだろ。マズいと言われがちなイギリス料理の中でもトップクラスにマズいって言われているウナギのゼリー寄せに挑戦するとか、正気を疑うレベルだぞ。いや、よくよく考えるとケイの性格上やりかねないわ、コレ。あー、絶対やるわコレ。間違いねー。遠目だからはっきり分かんないけどなんかニマニマしてるような気がするもん、なんとなくの推測だけど。

「オイオイ、食えねーものなんか作らないって。」

「本当か?」

「俺が今までエイトにウソついたことあったか?」

「…」

しょっちゅうウソついてるだろ―が!少なくとも一日に3、4回は平然と俺にウソついてるっつーの。

「ねーだろ、そういうことだ。」

ほら今ウソついた。

「ちゃんとおいしく作るから安心しなって。んで、先に言っちゃうと今回のテーマは和英折衷。ウナギの煮こごりからゼリーにするんじゃ骨も硬いまま残るし、何より生臭さが半端じゃないからね。…こうするんだ。」

「ジュゥゥゥゥゥゥウ!」

「これはもしや、蒲焼き!?」

「あっタリーズコーヒー。」

「背開キってことは関東風ネ。」

「シロートに腹開きはムリだよ。しかも腹開きは蒸さないから焼くための技術が重要になってくるしね。」

「背開き?関東?」

「ア~、蒲焼きには大きく分けて二種類あって、一つは関東風、もう一つは関西風って呼ばれてるノ。関東風ノ方はハラキリを連想させないためにと熟練した料理人が少なかった時代背景とがあって調理がカンタンな背開きが主流になったノ。ソレとは逆に関西では腹を割って話をするという商人文化があって、熟練した料理人も多かったことから腹開きが主流になったノヨ。」

「いつもはヘラヘラしてアホっぽい雰囲気なクセに料理のことだけはやけに詳しいよね。まるでネットの情報を拾って要約したぐらいには分かりやすい解説してるしね~。」

「いやまさかのメガヌ(作者)自身から情報源を晒していくスタイルなの!?コレェ!」

「まああそこの脳筋は放っといておくとして、そろそろ仕上げにかかろうか、TAMA!」

「ラジャージャー麺!」

「…!!ってなんかあっちからえげつない異臭がするぞ!」

「エ?アッチッテ…

アーッ!!!」

「うわあー!!」

「ナンカ黒いとか通り越して、何なのコノ色?」

「いや揚げ時間間違えて焦がすだけならまだしも何なん!?この物体Xは。」

「ソモソモ何で魚とジャガイモを揚げただけでこんなデロンデロンのグチョングチョンになるノ?」

「ちょっと二人共、できた料理にいちゃもんつけないでよ!」

これが…料理?食っただけで三日間は吐き続けそうな禍々しさじゃねーかこんなん!