自由ー中場(JIYU-TYUBA) TAKE44

「ワナにかかってるだって?」

「そうだ。」

「へっ、上等!十年前に動管省に捕まった恨み、ここで晴らしてやるぜ!」

TAKE44

感性で生きてるっぽく見えて実は結構考えてるヤーツ

「何を言おうが勝手だが、我々みすてりー部に包囲されて出ることができた人間は誰一人いない。投降した方が恐怖を覚えないだけ身のためだ。」

「なら俺がその一人目になってやんよ!!」

…調子乗り出したはいいけど実際問題何も考えてねーし、っつーか奴らが何人いるかすらも分からないからうまく逃げられるホショーなんてねーな。だったらここは落ち着いて行くべきか…いや、とにかく奴らが動く前に動くしかねーだろ!!

※この間約0.5秒である。

「っしゃあ!(アクセル)

…っとォ!!(ブレーキ)」

「…気づいたか、ここら一帯に張られているのは特殊な糸。うまく使えばス〇イダーマンや立体機動装置のような素早い動きができ、たとえいくら足が速いやつでも追いつくことができるのさ。ただし、オマエのような扱い方の分からない奴が触れれば…」

「うわー!」

「あはーん!」

「ブチョー、助けてくださいっス!」

イヤオイお前らがミイラみたいになってどーする!?バカなのコイツ等!?

「何だ、全く。糸の扱いには気をつけろって言ったばかりじゃないか!」

「はいっス!」

「…待ってろお前ら、今ほどくからな。」

緑の部長以外みんなあの糸持て余してんじゃねーか。

「よし、糸の端が見つかった。いくぞ。」

「あ~れ~。」

なにこのすたれた古典的な芸当。…って待てよ、コイツ等は今部長以外動けないんだよな。じゃあさ、この部長もグルグル巻きにすれば全滅じゃね?

「…よっと。」

「え、オイ!ヤメロォォォォォォ!持ち上げるなああああ!」

「そー、れえええええええええっ!!」

「いやああああああああああああ!」

俺は特に糸が多く張り巡らされた場所に向かってみすてりー部の部長を投げ飛ばした。

「…ふう、いくらいいもの持ってても持て余したら邪魔になるだけなんだな。さてと、UUUNの奴らを探しに行くか。」

所変わってムカキン

「ムカキンT・V~、エ・ブリィ・デイ!ブンブンハローYouTuba!!」

「何言ってんのさ、急に。動画の投稿し過ぎでアタマおかしくなったのか?」

オープニングが…通じない!?ウッソだろ?近所の小学生なんかはみんな喜んでくれるのに。

「何だか知らないけど捕まえさせてもらうよ。ムカキンレベルの有名違法YouTubarを捕まえれば動管省の本部からたんまりと部費が貰えるからね。さあて、何に使おっかな~。新しい楽器を買おうか、それともスコア(楽譜)がいいかな~。」

「まだ捕まえてもねーのに、おめでたい奴らっしょ!」

「へっ、そんな減らず口叩けるのも今のうちだ!一、二、三、四!」

「ヴオ~ン、ジャ~ン。」

「な、何だこの不協和音は?体が…動かね…」

「これが俺達動管省すいそうがく部の拘束ワザだ!」

…確かにコイツは厄介だな。そう、今まで絡まれてきた動管省の連中の中で3番目にな!!こんなの、奏者の誰か一人でも演奏できなくすればすぐに抜け出せんだよ!

「UUUNのサイコー顧問なめんなああああああっ!」

「な、何だ!?後ろからパーカッションのオーラが!」

「おいアレ!猫まで付いてるぞ!」

「それに捕まったはずのムカキンのアニキ、カイキンまでいるじゃねーか!」

「う~ん、とりまコイツ等はボイパならぬボイ波で何とかなるっしょって思ってたけど勝手にアイツ等取り乱してんな~。

んじゃっ、俺忙しいんで~。」

「あっ、逃げやがった!急いで演奏を再開するんだ!」

「ダメです!指揮者の部長がすでにいつもの諦めモードに…」

「クソッ!」

「…もう間に合わないよ。ああ…部費が…」

「部長が真っ白になってる!!」